2020/07/05 18:02

はじめまして、作り手のkiyotomiです。
(はじめましてではない方、ご無沙汰しておりますw)

そもそもイベントにあまり出展するタイプではなく、近頃益々出展を控えております。
しかし最近ではたくさんの方々にonline shopを見て頂けるようになってきましたので、
過去にHPのブログでもお話させていただいた、革の話を再びさせていただきたいと思います。



4103では主に「ヌメ革」を使用しています。(一部「クロムレザー」もあります。)
経年変化が感じられやすく、育て甲斐がある革の種類です。

製品にできるように加工されたものは「皮」ではなく、「革」という文字を使います。

「皮」とは、生の加工する前の皮膚の状態を指し、
「革」とは、それを鞄や靴などに加工できる状態に「鞣(なめ)した」状態のものを指します。

鞣し方には大きく分けて2種類、「タンニン鞣し」と「クロム鞣し」とがありまして、
タンニン鞣しは、植物由来の成分(日本では主にミモザの木)のタンニンを使用して鞣すため、
環境にやさしいですが、手間暇がかかる為、少々高価。
クロム鞣しは、化学薬品のクロムを用いて鞣します。時間と手間が短縮され、丈夫で柔らかく比較的安価なのが特徴です。

前者の鞣し工程でできた革を「ヌメ革」と呼び、
後者を「クロムレザー」と呼ぶのです。

ヌメ革は見た目で、固く丈夫で男らしいイメージがありますので、
男女問わず使っていただけるように、4103では柔らかく加工されたソフトヌメ革を使用しています。

皮革で有名な産地といえば日本でもいくつかありますが、
私は姫路で仕入れをしています。
神戸から、いつも車で1時間弱ほどのなじみの革屋さんへと仕入れに行きます。
特に初めから姫路レザーにこだわりがあったわけではなく、
同じ兵庫県下なので「革といえば姫路レザー」という程度のものでしたが、
今となっては実物を実際に目で見て購入できるありがたみを噛みしめています。


▲こちらは染色用のドラムと呼ばれる樽。こちらで色とりどりのカラーを生み出しています。


さて、経年変化について話を戻しますが、
前述したように、ヌメ革は経年変化しやすい革です。
4103では、それをデザインの一部であると考えており、
できるだけステッチ、ボタン等が少なくなるようにデザインしています。

経年変化とは、単純に言いますと、日焼けや手の油によって色が変化し、
柔らかくなることを指します。
また、汚れや傷などもご自身と共に歩んだ証として、楽しんでいただければな、と考えています。
「長く使ったなぁ」「あの時から〇年経ったなぁ」と感傷に浸れる存在でありたいと願っています。


▲半年ほど使った犬の首輪(上)と、作ったばかりの犬の首輪(下)。こんなにも色が変わります。
質感もかなり柔らかく変化しています。


もちろん、お手入れをして、より愛着を持っていただきたいという思いもあります。
お手入れをすることによって、製品の寿命を延ばすことができるからです。

実は結構お手入れについてのお問合せが多かったりするので、
次回はこのお手入れについてお話をしたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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